物語世界の地下水脈
2004年1月7日・・・
プロローグのストーリーにはいくつかのテーマが込められていて、そのなかに二つの映画の要素も入っています。別のテーマがリーディング・イメージだったので、特にそれらの映画を意識したわけでもないのだけれど、いつのまにかストーリーの前景に浮き上がってきました。その映画とは、ひとつは『みつばちのささやき』で、主人公の少女アナと精霊(映画のモンスターと脱走兵)とのエロス的関係に父親が介入するというもの。そしてもうひとつは、ギリシャ人の映画監督テオ・アンゲロプロスの『霧の中の風景』(1988)で、12才の姉と5才の弟が父親を探しに、アテネから列車に乗ってドイツに行くというものです。
そうした卓越した映画と同質の要素が入っているから、いま書いてるストーリーがいいとかいう話ではないです。「物語の世界」には地下水脈みたいなものがあって、それぞれの固有の世界で水脈を掘り当て、そこから貴重な何かを汲み上げることが必要なのではないかということです。もっともこれは、物語の元型や神話・民話の基本パターンがいくつかに集約される、という話を言い替えているだけに過ぎないのだけれど。じっさい、父親・母親を探しに旅に出るという物語(あるいはロードムービー)は、かなり昔からあるようですし。
テオ・アンゲロプロスの『霧の中の風景』、お勧めです。
あ、受験生は、観るとしても試験が終わってからねっ。
(堅めの文章を書くときは、「です・ます」調の方がしっくり来るね)
Dear Bookmarked
相互ブックマークなしというのは、「ひみつ日記」を共有したりする年頃じゃないし、ひみつを覗いたりもしませんので・・・、という意味です。
プロローグのストーリーにはいくつかのテーマが込められていて、そのなかに二つの映画の要素も入っています。別のテーマがリーディング・イメージだったので、特にそれらの映画を意識したわけでもないのだけれど、いつのまにかストーリーの前景に浮き上がってきました。その映画とは、ひとつは『みつばちのささやき』で、主人公の少女アナと精霊(映画のモンスターと脱走兵)とのエロス的関係に父親が介入するというもの。そしてもうひとつは、ギリシャ人の映画監督テオ・アンゲロプロスの『霧の中の風景』(1988)で、12才の姉と5才の弟が父親を探しに、アテネから列車に乗ってドイツに行くというものです。
そうした卓越した映画と同質の要素が入っているから、いま書いてるストーリーがいいとかいう話ではないです。「物語の世界」には地下水脈みたいなものがあって、それぞれの固有の世界で水脈を掘り当て、そこから貴重な何かを汲み上げることが必要なのではないかということです。もっともこれは、物語の元型や神話・民話の基本パターンがいくつかに集約される、という話を言い替えているだけに過ぎないのだけれど。じっさい、父親・母親を探しに旅に出るという物語(あるいはロードムービー)は、かなり昔からあるようですし。
テオ・アンゲロプロスの『霧の中の風景』、お勧めです。
あ、受験生は、観るとしても試験が終わってからねっ。
(堅めの文章を書くときは、「です・ます」調の方がしっくり来るね)
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相互ブックマークなしというのは、「ひみつ日記」を共有したりする年頃じゃないし、ひみつを覗いたりもしませんので・・・、という意味です。
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