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 経済的事情で、灯油をケチってストーブつけてるので、ちょっと寒い。
 冬の室内って、本州より北海道の方が暖かいんですね。北海道の人間は、外が寒いのは耐えられるけど、部屋の寒いのには我慢できない。本州のホテルとかで「部屋が寒い」って苦情を言うのは、北海道の客がいちばん多いらしいです・・・って、実際そういう苦情を言ったことがあったり。

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 物語の舞台は小樽です。小樽は子供の頃にちょっとだけ住んでたことがありました。
 札幌の幼稚園(年長組)の途中の夏頃(かな?)、家が小樽に引っ越しました。小樽では、じきに小学校に上がるからか、家が貧乏だったせいか、幼稚園に通わせてもらえなかった。そして住んでたところも、住宅地とちょっと離れていたので、近所に子供がいなかった。それでよく一人で外をうろちょろして遊んでました。(*) 街のデパートに、大きな鉄道ミニチュアを見に行ったり。
 そんなとき、近所で子供ハケーン! ちょっと年上っぽい女の子で、近くの病院にその子のお父さんが入院していたのです。仲良くなって、お父さんの病室にも一緒に行ったりしました。でも、近所に住んでる子ではなかったせいか、じきに姿を見かけなくなってしまった。父親が退院したのかもしれない。
 それから冬になり、そして春がきて、待ちわびた小学校入学。でも一ヵ月くらいして、家が旭川に引っ越して転校することになった。

 旭川でも一度転校してるけど、4年生くらいのときの社会科かなんかの授業で、先生に「小樽はどんな町ですか?」と聞かれたことがある。それで、個人的な印象と、母親がときどき言ってた言葉を思い出し、得意満面に「子供の少ない町です!」と答えた。(**) そのときの先生のガッカリした表情を見て、「あ、外した」と自分でも感じた。もちろん期待されていた答えは、港があって坂の多い町、ということです。それでも友だちには、「ほんとに子供が少ないんだから」と言い訳していた。

 そうして子供の頃は、そんないい訳ばかりする悪い子でした。そして大人になっても、言い訳ばかりする悪い大人になりました。皆さんはそんな悪い人にならないようにしてくださいね。 え、そんなのはお前だけだ? ううっー、失礼しましたっ!
 でも、不当なことには、言いたいことを主張した方がいいと思うけど。

 * 向かいの大きな写真館に男の子がいて、外で遊んだ記憶は
  ないけど、そこの家というより館の中に入ったことがある。
 ** いまにして思えば、小樽育ちの母の言ってた「町」というのは、
  町名の意味なのだ。小樽は札幌や旭川みたいに街がグリッドに
  なってないので、地域を町の名で言い表すから。

 そんなわけで、小樽時代の話は、物語のプロローグにも少し反映されています。ちなみに、幼児虐待とかはありませんでしたけど。

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