ハチミツのパワー

2005年9月27日
ハチミツのパワー
9/21のTBS「人体サイエンススペクタクル『ザ・限界』」は、極限状態のなかで生還した人たち(37日間漂流した漁船員やデパート崩壊で17日間閉じ込められた女性など)、そして今でもハードな状況のなかで生活してる人たち(2年間何も食べずに生きている不食の限界を超えた人、20年間全く寝ていない不眠の限界を超えた人)の話だった。
そのなかで、2年間なにも食べてないウクライナ人の話。自宅で心理カウンセラーをやっており、妻と小さい子どもがいる。
で、なにも食べてないのかと思ったら……、ちゃんとハチミツを食べていた。(それと、もちろん水も。)
ハチミツは栄養豊富なので、「2年間なにも食べずに生きている」というのは正確な表現ではない。

前に本で読んだことがあるのだけど、ハチミツとビタミンCとだけで6ヶ月生活するという実験をやったひとがいた。結果は、べつに異常なし。(ハチミツにはビタミンCが含まれてないので、サプリメントとしてビタミンCも。)
けっきょくこの番組は、2年間ハチミツだけで生きていける、ということを証明したようなものだ。

ただし、食生活や栄養の問題は、あとあとに影響してくるようだ。たとえばシベリア抑留で苛酷な食事環境をサバイバルしたひとも、日本に戻ってから亡くなるケースが多かったそうだ。だからもしハチミツ(+ビタミンC)だけの食生活を続けてその時は良くても、のちのちどうなるのかは分からない。もっとも、この番組では採血で血液検査をやったが、データは基準値内だったけど。

そもそもこの心理カウンセラーは、食事に興味を持っていないようだ。でも体の調子が悪くて食欲がないわけではない。片手で腕立て伏せをやってたくらいだから、健康なのだろう。そしてよく太陽を浴びて、太陽のエネルギーを吸収していると言う。

一般に精神的な仕事をしている人というのは、たとえば精神修行する僧のように、食欲など欲望に淡白なイメージがある。また心理カウンセラーというのも、(ふつうは)クライアントとの意識・無意識の精神的な交流をとおして治療が進められる。このウクライナ人の仕事である心理カウンセリングもたぶん影響してるのでは、と思った。

番組のもうひとりの「20年間全く寝ていない男」もウクライナ人だった。ロシアやウクライナって、へんなひとが多い。

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